共同生活のはじまり
私には後期高齢者1年生になった母がいます。
名前はKちゃん。
このたび、理由あって私の家で共同生活をすることとなりました。
10代の時に家を出て以来の共同生活。
若かりし頃は、
思春期ということもあり、
何かとイライラしていて、
早く家を出たくてたまりませんでした。
子どもが生まれ、
働きながら子育てをする中で、
いろいろとサポートしてもらいました。
一人ではできなかったことも、
サポートがあったからこそできた。
今思えば、そんなことがたくさんあります。
だけど、
子育て真っ只中の当時の私は、
毎日が必死で、
心の余裕が全くありません。
家事や、子どもとの接し方など、
自分のやり方や考え方と違うところに、
日々苛立ちを感じていました。
そんな母と、
約35年ぶりの共同生活。
全く不安がないわけではありません。
でも、私もそれなりに大人になり、
いろんな経験も学習もしました。
相手の言動に感情を振り回されることも、
自分の感情を相手にぶつけることも、
以前よりはなくなったと思います。
とりあえず、
こんな感じで共同生活はスタートしました。
感覚のちがい?
今は夏真っ盛り。
連日、各地の最高気温がニュースで流れ、
熱中症も増えているようです。
部屋の中でも熱中症になりうるので、
ほぼ毎日エアコンのスイッチは入れっぱなし状態でした。
今までは。。。。。。
ところがです。
Kちゃんはエアコンが大嫌い。。
なかなかスイッチをONにしたがらない。
最初は、
『電気代がもったいないから、つけないのかな?』
と思っていたのですが、
どうやらそうではないらしい。
kちゃんは、テレビ大好きなので、
一日テレビを観ています。
情報源はテレビ。
なので、当然、熱中症のこともわかっています。
体調が万全でない最近は、
今まで以上に熱中症にも関心があるようで、
本人的には気をつけているようです。
だから、エアコンもつけた方がいいことはわかっているのです。
でも、つけたくない。。。
その理由は。。。。。
どうやら、本気で寒いらしい。。。。。。
?????
私がエアコンつけると、言うんです。
「暑いの?」と。
いやいや、暑いでしょ。外は35度超えだよ⁉
昔のKちゃんなら、
自分が寒けりゃみんな寒い みたいな感覚で、
エアコンのスイッチを入れることはなかったでしょうが、
今はなんだか気弱なKちゃん。
私に気を遣ってか、
「ちょっと温度をあげてもいいかな?」と、
申し訳なさそうに、言うのでした。
できれば、そのままにしてて欲しいところですが、
ここは、ルームシェアです。
やっぱり、お互い折り合いが大事。
エアコンつけることに折り合いをつけてくれたKちゃんに対し、
温度を上げることに折り合いをつける私。
お互い100%の満足ではないけれど、
100%の不満もない。
どちらかが我慢をするわけでもなく、
どちらの意見も採用する。
こうやって、
工夫しながら、
大きなストレスを抱えることなく、
日々の暮らしを楽しめたらいいかなと思います。
ちなみに、
このエアコン問題、
『解決した!』と思いきや、
「やっぱり、寒いわ。新鮮な空気も欲しいし。。」
と言って、
窓を全開にしたKちゃんでした。
さすが、Kちゃん。参りました。。。。あなたがやっぱり、うわてです。。。
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