時間を忘れ
ここ一週間、
読書にハマりました。
ブログを更新することもお休みしてしまいました。
仕事の合間にも、
『早く本が読みたい!』と思い、
昼休みは、
本を読みながら弁当を食べ(笑)、
仕事を終えて自宅に戻れば、
夕飯の支度は簡単に、
さっさとお風呂に入り、
夕飯食べながら読書にハマる。
気づけば日付が変わってる。
かるく5時間読み続けてたことも。。。
その本がこちら。
新世界より
貴志祐介 著
上中下の3巻、
しかも、
それぞれがかなりのボリュームです。
この本を手にしたきっかけは、
同僚が貸してくれたこと。
最初に見たときは、
正直、
あまりの厚さに読める自信がなかったです。。。
長編小説は、
最近読んでないし、
老眼のせいで小さな字は見えない。
思わず第一声は、
『ごめんね、返すのすっごく遅くなると思うけど大丈夫?』。。。
快く承諾していただき、
読み始めることになりました。
小説を読むときは、
だいたい初めのころは意味がよくつかめなくて、
読むペースも遅いです。
今回も、
状況設定を理解するまでに、
結構時間がかかりました(苦笑)
途中からやっと、
『時代設定が未来であること』
しかも、
1000年くらい未来のこと。
どうやら、
今の私たちは、
すでに古代人扱いされていることがわかりました。
私たちがイメージしている未来とは、
ちょっと(?)
いや、
全く違う未来の姿が描かれています。
だから、
それが私たちの未来のことであると理解するまでに、
時間がかかった理由の一つかもしれません。
近代的な建物や、
ハイテクなものなどではなく、
現代では考えられないような不思議な世界。
呪力という力が大きく描かれ、
存在する生きものは、
人以外、
文章を読みながら、
自分の頭の中で想像力をフルに回転させないとイメージできないような、
奇想天外な生き物ばかり。
主人公の女の子を中心に、
登場する様々な人や生き物。
日常と言うには謎が多く、
冒険と言うには過酷すぎる。
誰を信じて、何が真実か。
本当の敵は誰なのか。。。
読み進めていくうちに、
いつのまにか夢中になっていました。
『面白い』というより、
自分も一緒にその場にいる気がして、
『早くこの状況から逃れたい』
『早く逃げなくちゃ』みたいな感覚。
少しでも早く読み進めて、
落ち着きたいって感じ。
未来の設定だけあって、
自分の想像をはるかに超えた展開も、
この本の面白いところです。
特に後半は、
本当にまさかの展開でした。
そして、
強く考えさせられたこともあります。
人の傲慢さや、
正しさとは何か、
教育とはどうあるべきか、
何かを守るために、何かを犠牲にすること。。。
現代の私たちが抱える核の問題など。。。
もしかしたら、
今を生きる私たちの選択次第では、
この本に描かれているような世界が、
本当のことになるのかもしれない。
そんな気さえしてくるのです。
常識は時代によって違います。
今は何の疑いもなくやっていることが、
実はとんでもない間違いをしていることもあるかもしれません。
みんながやっているから、
それが当たり前だから、
そんな空気に流されるのではなく、
他人の意見もしっかりと聞いたうえで、
自分の頭でしっかりと考えることが、
大事なことなのかなぁって、
この本の主人公、
『早季ちゃん』から学びました。
コメント
こんにちは