親の介護

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さいごの散歩道

文 長嶺超輝   絵 夜久かおり

 

これは、絵本です。

子どもの絵本とはちょっと違う、

大人が読む絵本です。

もちろん、

子どもと一緒に読むのもいい。

これは、実話をもとにしたフィクションです。

読み終わったとき、

とても考えさせられます。

『主人公ハルは、どうすれば、よかったんだろう。。。』と。

そして、

『自分だったら、どうするだろう。。。』と。

親の介護。

介護と言っても、

いろいろなケースがあります。

身体的な介護、認知症の介護。。。

家庭の事情もさまざま。

この、『さいごの散歩道』に出てくる主人公ハル。

全然特別ではなく、

私たち誰もがあり得る状況で、

物語の展開に大きな衝撃を受けます。

これが介護の現実なのか。。。

国や自治体、民間など、

介護に関するいろんな支援体制があるようです。

でも、

それらは本当に必要としている人に、

支援されているのだろうか。。。

そんな疑問も、

この絵本を読んで感じます。

介護をする立場になったとき、

一人で背負うことなく、

HELPの声をあげ、

国や自治体、民間の力を借りる勇気を持つこと、

これって、

簡単なようで、案外難しい事なのかもしれません。

『親は子供が面倒見て当たり前』みたいな、

呪縛のような意識もあるのかな。。

また、

支援する側も、

一人一人のケースに寄り添った支援でなければ、

ハルのように、心を閉ざしてしまうでしょう。

親の介護の問題は、

他人ごとではありません。

いつ自分が、

介護する立場になるか、

または、介護される立場になるかもしれません。

それは、

何年先か、

もしかしたら明日その日が来るかもしれない。

日頃から、

意識して、考えておくことが大事なんだと思います。

この絵本の認知症の母、

認知症だけど、

ハルへの愛は変わらない。

最後の夜にとった母の行動が、あまりにも切なすぎる。。。

ハルもまた、

母への愛情があふれてる。

二人の大きな愛情ゆえの悲劇。。だったのでしょうか。。

介護の問題をとても考えさせられる1冊です。

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