季節を感じる
新しい年になり、
暖かい春がやって来るまでの間、
毎年楽しみにしていることがあります。
それは、
一面に咲く水仙の花を見に行くこと。
道端に咲く水仙の花も、
季節を感じて好きだけど、
一面に咲く水仙の花は、
なかなか見ごたえがあります。
近くまで行くと、
風に乗って水仙のやわらかい香りがお出迎え。
思わず目をつむって心呼吸。
両手を広げ、
全身で水仙たちの息吹を感じたくなります。
『今年もちゃんと咲いたよ。
まだまだ寒い冬だけど、
春はすぐそこまでやってきてるよ』って、
そんな囁きが聞こえてきそう。。
からだいっぱいに水仙の香りを取り込んで、
さらに近づいていくと、
一本一本の花たちにご挨拶。
よ～く見ると、
大きさや形、色など、微妙にみんな違う。
でもね、
みんな揃っておんなじ方向を向いてるんです。
みんなで一斉にお日様に向かって顔を上げてる。
その姿がなんとも可愛らしい！！
まるで、
幼稚園の子どもたちが、
一斉に先生の顔を見上げているかのような、
そんな感じに似てるかも。。。。
お花をとおして
お花を見ていると、
ときどき人間と重ねて見えることがあります。
幼稚園児の顔に見えたみたいに。。。
そして、いろんなことに気づかされます。
強い風に打たれても、
りきむことなく、柔軟にしなりながら咲く姿。
冷たい風にも、
ひたすら耐えて咲く姿。
明るい暖かい太陽の光を求め、
一生懸命に咲く姿。
じ～っとみつめていると、
あまりのけなげさに、
愛おしくて涙が出そうになることさえあります。
以前、
お花についてとてもいいお話を聴きました。
『花は自分自身の投影』だと。
同じ花を見ても、
見る人によって、
見え方も感じ方も違うのだそうです。
自分の心の中にあるものが、
お花をとおして見えてくるのだと。。。
自分が今気になるお花や好きなお花は、
もしかしたら、
その咲いている姿と自分自身に、
何かかさなるものが
あるのかもしれませんね。
あなたが今、
気になるお花、好きなお花は何でしょう？
いろんな角度でお花を見るのも、
面白い発見がありそうです。
自然のちから
自然の花って、
つくづく不思議だなぁって思います。
誰が教えるでもなく、
毎年ちゃんと同じ時期に咲き始めます。
咲き始めたら、
一生懸命に咲いて、
生命を全うして枯れていく。
そしてまた、
翌年きれいな姿をみせてくれる。
もしお花に気持ちがあるとしたら、
どんなことを考えているんだろう。。。
もしお花が言葉をしゃべるとしたら、
どんなお話するんだろう。。。
『寒いぜまったく！やってられないなぁ～』
なんて、文句言ったりするのかしら。。。(笑)
一面に広がる水仙の花たちを見ながら、そんな想像をしてみると、
いろんな声が聞こえてきそうで、
なんだか楽しくなってきました。
道端に咲く花も、
お花畑に咲く花も、
どれもそれぞれ美しい。
『置かれた場所で咲きなさい』
という本がベストセラーになりました。
花も人も同じ自然の一部。
私たちが自然から学べること、
たくさん見つけてみましょう。。。
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