赤ちゃんがやってきた
妊娠がわかり、
ほぼ10ケ月の妊婦生活ののち、
ついにやってきた赤ちゃん。
今まで、
兄弟や親戚、友人の子どもなど、
身近に赤ちゃんがいた人もいれば、
はじめて赤ちゃんに接するという人もいるかもしれません。
また、
2人目、3人目のベテランさんもいますね。
はじめて赤ちゃんと出会った人にとって、
赤ちゃんって謎ですよね。
赤ちゃんをどう扱っていいのか。。。。
言葉もしゃべらないし、
何をして欲しいのかもわからない。
そして、
全身で絶対的な信頼を母親によせている。
母親になった瞬間、
その責任の重さに不安になる人もいるでしょう。
でも、
大丈夫です!!
周りの人たちの力を上手に借りて、
肩の力を抜き、
楽しんで赤ちゃんと過ごしていきましょう。
赤ちゃんに必要なもの
赤ちゃんにとって、
親の愛情が生きる栄養になります。
(もちろん、母乳やミルクなどの栄養は欠かせませんよ)
赤ちゃんの時期は、
触れる(スキンシップ)ということは、
脳の発達にも影響するコミュニケーションです。
とくに、
赤ちゃんは、口唇での感覚が大事。
口唇によって満足を得ることで、
大きくなってからの自分への信頼へとつながっていきます。
授乳により、
身体の栄養はもちろん、
心の栄養も満たされているってことですね。
事情があって、直接母乳ではない人も大丈夫!
抱っこして、
赤ちゃんの顔を優しく見つめながら、
そして、
時々話しかけたり歌ってあげたりして、
一緒に穏やかな授乳時間を過ごすことでも、
じゅうぶん心の栄養は届いています。
母乳が出ないとあきらめていたとしても、
ときどき吸わせてみるのもいいことです。
『飲ませる』のではなく、
『スキンシップ』という意識で吸わせていると、
ちょっと楽な気持ちでできますね。
また、
『子どものときに、
たくさん抱かれた子は自殺率が低い』
ともいわれています。
お母さん(親)(大人)のあたたかさに包まれること、
温もりをもって育った子は、
突発的ストレスに強く、
免疫も強くなるのだそうです。
実験
ここに、
ひとつの実験データをご紹介します。
1950年代頃に行われた『ハーローのアカゲザルの実験』です。
ハーローは、アメリカの心理学者で、
アカゲザルをつかった実験をしました。
オリに入れられた生まれたばかりのアカゲザル。
オリを半分に分け、
一方は、金属製の親ザル。
一方は、スポンジ製のやわらかい人工の親ザル。
金属製の親ザルからは、胸の部分からお乳が出ます。
そして、スポンジ製のやわらかい人工の親ザルからはお乳は出ません。
さあ、生まれたばかりの赤ちゃんザルはどうするでしょう。。。。
赤ちゃんザルは、
お腹がすくと、金属製の親ザルのところに行きますが、
空腹が満たされると、
障害を乗り越えながらも、
あたたかみのあるスポンジ製の親ザルのほうへむかっていきました。
空腹でどうしようもない時以外は、
金属の親ザルには近づこうとしなかったそうです。
さらに、実験は続きます。
おもちゃのヘビをオリの中にいれたらどうなるでしょう。。。。
金属製の親ザルと過ごした子ザルは、
パニックになったまま、おもちゃのヘビから一番遠いところへ逃げました。
ところが、
スポンジ製の親ザルと過ごした子ザルは、
初めは驚いて親ザルにすがりつきますが、
次第に落ち着き、
やがて、おもちゃのヘビにちょっかいを出して好奇心を示したそうです。
この実験でいろんなことがわかりました。
スキンシップが大切なこと、
スキンシップで満たされると、ストレスに対して強くなれること、
そして、
恐怖を好奇心に変えることができること。
(この実験は、実験のためとはいえ、赤ちゃんザルの倫理面などを考慮すると、二度と繰り返してはならないという専門家もいることを付け加えておきます。)
悩んだら。。。
はじめての赤ちゃん。
また、そうでなくても、
赤ちゃんを育てるって、
不安や心配、迷いなど、
いろんな感情が出てきます。
楽しいと思える日もあれば、
逃げ出したいと思う日もある。
笑顔で向き合える日もあれば、
疲れて、やる気が出なくて、イライラして、
全然笑顔なんかできない日もある。
いくらかわいい我が子でも、
それは誰にでも訪れる感情。
自分が受け入れたくないマイナスな感情も、
自分を責めてしまいそうな感情も、
全部OK!!
今日はそんな気分なんだから仕方ない。。
そんな気持ちを押し殺して、
無理やり、なかったことにして、
頑張って赤ちゃんと向き合おうとすると、
その押し込んだ気持ちは赤ちゃんに向いてしまいます。
無意識にしかめっ面になっていたり、
言葉がきつくなったり、
抱き方が粗雑になったり。。。
そうならないためにも、
まずは、
自分が感じるマイナスな感情を認めること。
そして、
それを誰かに伝えてわかってもらうこと。
誰か一人でもわかってもらえる人がいれば、
心が少しだけ楽になります。
勇気がでます。
もし、
一人では不安だったり、
できそうにないことがあれば、
HELP(手伝って~!助けて~!)の意思表示をすること。
周りの誰か、
身近な人でもいいし、
自治体や民間のサポートなどを利用するのもいいかもしれません。
そうやって、
自分を大切にして、
自分が心落ち着いた状態なら、
安心して赤ちゃんと向き合っていけます。
赤ちゃんの心の面にしぼってお伝えしましたが、
赤ちゃんの身体のことも、
悩みはいろいろでてきますね。
信頼できるお医者さん、
かかりつけの小児科をもつことも、
子育てする中で大事なことです。
少しでも多く、
赤ちゃんに笑顔とHAPPYを届けられるように、
『この世界は素晴らしいところだよ』って伝えらえれるように、
『生まれてきてくれてありがとう。大好きだよ!』って、
いっぱいいっぱい抱っこしてあげましょう!!
自信がなくても大丈夫。
赤ちゃんにとって、
この世で最高の大好きな人なのですから。。。
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